2012年4月3日読了。
写真家だった星野道夫の遺稿集。本人による写真多数を収録。
アラスカの大地。オーロラ。氷河。人々。クジラにヘラジカ、クマ。それに小さな花や生き物たち。写真はそれだけで見ても美しいのだけど、文章をあわせて読むと、さらにぐっとくるものがある。雄大なもの、たくましいものばかりでなく、小さくてささやかなものによせる思いが伝わってくる。
「ここに来て良かった。自分が都会で忙しい日々を過ごしている同じ瞬間、アラスカの海でクジラが飛び上がっている……そのことを知っただけでも良かった」
印象的な言葉。ほぼ同じ意味のセリフを別のエピソードの別の人物に語らせていたりもするので、彼にとってとても意味のある言葉なんだろう。とても響く言葉だ。
ひとつひとつのエピソードが短すぎるという人もいるようだけど僕はこれはこれで良いと思う。少しづつ読みすすむのに向いている。この本を持ち歩いて仕事の日の昼休みとか旅行先の喫茶店とかで、少しずつ読むのが楽しみだった。

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